ロシア語で読むカラマーゾフの兄弟
著者 フョードル・ドストエフスキー(著者(原著))   , ユーリア・ストノーギナ(リライター)   , 及川功(翻訳者)  
本書の特徴・著者紹介
ドストエフスキーの大作を読みやすいロシア語と日本語の対訳で楽しむ。
物欲の権化のような父フョードル・カラマーゾフ。それぞれ相異なりながらも色濃く父の血を引いたミーチャ、イワン、アリョーシャの3人兄弟。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作を、学習者が読みやすいよう、シンプルなロシア語と日本語の対訳にしました。音声付き (MP3形式) なので、リスニングも鍛えられます。
【本書の特徴】
- ロシアの文豪ドストエフスキーの長編小説を、コンパクトにまとめた読みやすいロシア語とその日本語訳で展開。読み進めるうちに、ロシア語の読解力・リスニング力もアップします。
- 各ページの下欄に重要語句・表現のワードリスト付きなので気になる語彙はその場で確認できます。
- 充実した「作品解説」を読めば、「カラマーゾフの兄弟」の新しい読み方も発見できます。
- ロシアのラジオ局でパーソナリティーを務めたユーリア・ストノーギナによる朗読音声 (MP3)を CD-ROM に収録。
ーリライト版「カラマーゾフの兄弟」を読むにあたってー
日本にもファンの多いドストエフスキーの大作を極限まで縮めて語学教材にしてしまうという野心的な試みをしたのが本書です。ここでは教材として許される範囲内で、ロシア語の原作が持つ雰囲気や重要なポイントも可能な限り反映されるよう留意されています。そのため一般の教科書ではおそらく見ることのない語彙や表現も多数使用されており、ロシア語文法の基礎を習得済みであるという前提での構成となっていますが、副読本的な使い方もできると思います。
学習者には巻頭の「覚えておきたいロシア語表現」と各頁の下に設けられた語注を参照することで、文法だけでなく作品そのものへの理解も深められるよう配慮してあります。
本書を通して生きたロシア語の難しさと面白さを体験していただくと共に、ロシア文化の片鱗にも触れ、まだ原作を読んだことのない人には作品の面白さを知っていただき、これを機会に更に興味を持っていただければ幸いです。
及川 功(翻訳者)
注:本書の CD-ROM は MP3 形式になっており、パソコンや MP3 プレーヤーで聴くことができます。MP3 ファイルの転送・再生につきましてはお使いの機器の説明書をご参照ください。(参考:付属CDから MP3音源をパソコンの音楽プレーヤーに取り込む方法について)※このディスクはCDプレーヤーでは再生できません。
※『ロシア語で読むカラマーゾフの兄弟』をお買い上げのお客様へ
193ページの日本語訳最終行に以下の一文が欠落しておりました。
「コーリャは夕方また病人を訪問すると、アリョーシャに約束した。」
謹んでお詫び申し上げます。
紙書籍定価3,740円
書籍データ
タイトル | ロシア語で読むカラマーゾフの兄弟 |
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著者 | フョードル・ドストエフスキー(著者(原著))   , ユーリア・ストノーギナ(リライター)   , 及川功(翻訳者)   |
ISBN | 9784794604002 |
紙書籍定価 | 3740円 |
初版刊行 | 2016年2月 |
ページ数 | 240頁 |
判型 | A5判 |
音声 | MP3CD付 |
CD枚数 | 1枚 |
シリーズ | IBC対訳ライブラリー |
ジャンル | ロシア語 |